痔には様々な症状があります。主なものは出血、痛み、腫れです。症状の程度も軽微なものから重度なものまであります。
出血
- 排便時のトイレットペーパーにつく程度の出血
- →裂肛が最も疑われます。次に内痔核の初期です。
- 排便時の便器が染まる程度の出血
- →内痔核が最も疑われます。その他大腸の病気も否定できません。念のための内視鏡検査を勧めます。
- 大量出血
- →内痔核の可能性もありますが、大腸憩室等からの出血も否定できません。念のための内視鏡検査をが必要です。
- 毎回排便時に出血
- →内痔核を最も疑います。2週間以上出血が持続すると貧血になります。速やかな治療と貧血検査が必要です。
- 2.3ヶ月ごとの定期的な出血。出血はその日だけ。
- → 内痔核の出血を最も疑います。出血によって内痔核が小さくなり、また時間が経って大きくなって出血するという病態を考えます。
- 排便以外での出血
- →痔疾患の可能性もありますが、大腸疾患の可能性もありますので、大腸内視鏡検査を勧めます。
- 粘液と混ざったような出血
- → 大腸疾患(潰瘍性大腸炎、直腸癌、肛門癌などお疑います。大腸内視鏡検査を勧めます。
- 膿が混ざった出血がある
- →肛門周囲膿瘍/痔瘻が最も可能性があります。その他直腸癌、肛門癌も似たような症状があります。
痛み
- 排便時のみの痛み
- →裂肛と内痔核を最も疑います。
- 排便時の痛みと排便後も持続する痛み
- →慢性裂肛が最も疑われます。しばしば肛門狭窄も伴っています。
- 寝てるときに痛みが出る
- →一般的な肛門疾患としては珍しい症状です。 特発性肛門痛(生理的肛門痛)が最も疑われる疾患です。
- 長時間たっていると痛みが出る
- →内痔核が最も疑われる疾患です。
- 長時間座っていると痛みが出る
- →内痔核が最も疑われます。
- 耐え難い痛み
- →内痔核の急性期の嵌頓痔核、肛門周囲膿瘍、慢性裂肛による肛門潰瘍
腫れ・脱出
- 肛門の1カ所が腫れている
- → 血栓性外痔核 内痔核4度 肛門皮垂(スキンタグ)
- 肛門の全体が腫れている
- →嵌頓痔核が最も疑われます。その他進内痔核4度(最も進行した内痔核)
- 肛門に腫れと発赤と痛みを伴う
- →肛門周囲膿瘍/痔瘻 嵌頓痔核
- 肛門の腫れと赤みと発熱がある
- →肛門周囲膿瘍/が最も疑われます。
- 肛門が常に腫れている
- →内痔核4度 肛門皮垂(スキンタグ変化)が疑われます。
- 肛門が突然腫れた
- →嵌頓痔核 血栓性外痔核 肛門周囲膿瘍 が疑われます。
- 排便時に肛門が腫れるが自然に治る
- →内痔核2度 中間痔核前期 肛門ポリープ が疑われます。
- 排便時に肛門が腫れて腫れを指で肛門内に戻している。
- →内痔核3度 中間痔核後期 肛門ポリープ が疑われます。
- 長時間歩いていると肛門が腫れる。夕方になると肛門が腫れる
- →中間痔核 内痔核 肛門ポリープ 脱肛 直腸脱 が疑われます。
その他の症状
- 肛門がかゆい
- → 肛門皮膚炎を起こしている。主な原因は、シャワートイレの使い過ぎや吹きすぎ。
- 排便がしにくい
- → 慢性裂肛→肛門狭窄、肛門管がん、直腸がん癌、シャワートイレ症候群。大腸内視鏡検査を勧めます。
- 便が細い
- → 肛門がん 直腸がん 大腸がん 慢性裂肛→肛門狭窄 大腸内視鏡検査を勧めます。
- おならが異常に臭い
- → 大腸がん 肛門がん 直腸がん 大腸内視鏡検査を勧めます。
- 肛門にぶつぶつがある
- → 尖型コンジローマ 肛門ヘルペス 皮膚疾患 が疑われます。
- 肛門に水ぶくれがある
- → 肛門単純ヘルペス、帯状疱疹を最も疑います。
- 下着が汚れる
- → 内痔核4度 肛門皮膚炎 が疑われます。

